こちらニューヨークはクリスマスも終わりましたが、新年に向けて引き続きお祭りムードが続いております。
ブログ3連投の最終回となる今回は、これまでのテーマである授業・英語に続き、生活について留学生目線から思うところを書き綴りたいと思います。
生活といっても対象範囲は多岐に渡るため、食事・住居の2点に絞り話を進めていきたいと思います。
まず食事についてですがニューヨークは非常に高いです、アメリカで一番高いんじゃないでしょうか。GDPベースで世界第3位の経済大国である日本の首都東京の物価水準と比べても高く、感覚的には 1.2〜1.5倍程度。さらに 15〜 20%のチップ。。
主な食費のイメージは下記の通り。
・コーヒー $3.5
・卵 $3.0
・玉ねぎ $1.5
・ベーコン $6.0
・ステーキ(外食) $30〜
・ハンバーガー(非チェーン店) $10〜
・ビール(外食時) $7.0
・カクテル(外食時) $10
・ラーメン $15
尚、PARSONSの校舎があるUNION SQUARE近辺はマンハッタンでもそれなりにハイソなエリアであり、学校付近で昼食を取ると軽く$10以上、夕食を取ろうとすると $20ドル以上はいってしまうのではないでしょうか。
かくいう私は自費留学ということもあり、ギリギリの生活をしているわけでして、いかに食費をやりくりするかが留学生活の大きな課題の一つでもあります。
この4ヶ月のニューヨーク生活で辿りついた私のローテンションを恥ずかしながら紹介します。これで1日2回の外食でも $15/日に抑えられます。
① 自炊(レパートリー拡充要検討)
② 中華料理テイクアウト
③ ハラルフードのチキンオーバーライス (街のそこら中の屋台で売ってます)
④ メキシカンフード(ヒスパニックの居住地域の屋台にて)
⑤ 日本食スーパーの弁当(学校近くに日本食スーパーがあります。牛丼、カツ丼、そば、うどん、カレーetcが $6〜8で販売されています)
ニューヨークの食事事情として、日本の吉野家の牛丼、ココイチのカレー、コンビニスイーツ、花丸うどんのようにリーズナブルで美味しい(あくまでも個人的意見です)というものが圧倒的に不足しており、美味しいものを食べたい場合は、それなりの対価を支払わなければならず、コスパとバリエーションという観点で個人的に東京の方が圧倒的に優れているなと思います。
次に住居について見ていきたいと思います。
中国共産党幹部のご子息ご令嬢、中東の石油王のご子息ご令嬢でもない限り、世界一家賃の高い街と言われるニューヨークにおいて一人暮らしをするのはまず難しいかと思いますので、みなさん寮またはルームシェアを選択することになるかと思います。
寮の場合、 PARSONSが校舎に併設された学生寮を提供しておりますが、場所柄もあり$1500〜/月と少々お高めの価格設定となっております。ちなみに私の友人の一人は、ミッション系の寮に住んでいるのですが、マンハッタンでありながら$700/月ととてもリーズナブルな価格設定となっており探せばあるようです。
とはいっても、学生寮では選択肢も少ないため、私を含めたクラスメートの大部分は自分でルームメイトを見つけてルームシェアをしております。
ルームシェアの探し方については、ググれば種々の情報サイトが出てきますので、詳しい説明はこちらでは割愛させていただきますが、ニューヨークの不動産の相場観についてご参考までに主要なエリアを私の知る限りで下記します。
[マンハッタン]
[ブルックリン]
日本の各種雑誌がこぞって特集を組んでいる、いわゆるイケてる”ブルックリン”はウィリアムズバーグをさしておりますが、近年マンハッタンから富裕層が移り住んでくるいわゆるジェントリフィケーションの影響により地価が高騰、 $1200〜が相場です。富裕層の流入により、押し出された形でお金のないアーティスト・デザイナー達はブルックリンの奥(東)のブシュウィックに流れております。僕もこのエリアに住んでおりますが、クリエイターの流入によりおしゃれな店が増えて開発が急ピッチで進んでおりますが、まだそこまで家賃も高くなく($600〜)おすすめです。
[クイーンズ]
すみません、よく知らないです。日本人がよく住んでいるエリアとして、アストリア($700〜?)、サニーサイド($700〜?)が人気でしょうか。
ちなみに治安については、上記に挙げたエリアであれば深夜に一人でぶらつくなどの行動を慎めば特に問題はないと思います。
食事事情に続いて恨み節になりますが、日本の住宅事情をご存置の皆様にとって、ニューヨークの住宅事情は中々厳しいと思います。
例えば、$1000払えば東京では、都心の繁華街の築20年程度の綺麗なアパートにて30平米のワンルームに余裕で一人暮らしをすることができるかと思いますが、ニューヨークでは床の傾いた小汚いアパートにて、ルームシェアをするのが精一杯という感じになります。
以上、食事・住居についてネガティブな側面ばかり述べる結果となってしまいましたが、それでも多くの人々を世界中から惹きつける確かな魅力がこの街にはあるかと思います。
かくいう私もまだ4ヶ月しかニューヨークに住んでおりませんが「楽しい」です。やはり、経済・文化の世界の中心地だけあり365日どこかで面白いことが起こっており、決して飽きることはありません。
3回にわたり、たて続けにニューヨークの留学生活について書き綴ってきました。振り返りますと、このPARSONS留学はコストという側面では非常に高額なものとなりますが、それを補って余りあるリターンが得られるプログラムではないかと思います。
来年の9月に皆様とニューヨークで会えるのを楽しみにしております。
それでは皆様良いお年を。