お久しぶりです。
パーソンズに入学して早3ヶ月。入学して以来、毎日課題三昧の生活になかなかブログの投稿に手付かずの状況でした...。ようやく昨日メインのスタジオのクラスのプレゼンテーションが無事終了し、一息ついたところで、一部ハイライトをお届けしたいと思います。
インテリアデザイン学科の1セメでは週2回のスタジオの授業があります。このクラスは日本の大学のゼミのようなもので、セメスターを通して大きなプロジェクトをいくつか制作していきます。
今回の課題は、ニューヨークに実在する建物を使って、クリエイティブ関係の仕事をしている2人のクライアントを自分で設定し、その人たちのためにWORKとLIVEスペースを兼ね備えた場所をリノベーションするというものでした。この課題でポイントになるのが仕事と生活空間というもの2つの関係性をどう落とし込んでいくのかということ、もう一つは今回与えられたスペースは一階と地下という構成で、もちろん地下には窓がないというこの状況をどう解決し、面白いものに展開していくかということでした。
外観 |
1階 |
地下 |
平面図 |
今回、僕が製作したものを手短に紹介します。
まず僕が今回選んだクライアントはA photographerとmagazine writerで彼らは自身でファッション雑誌を出版しています。
まず彼らにとって仕事と生活をするにあたってなにが必要なのかをリサーチするところから始まり、それからコンセプトを決めるためのアイディアを模索していきました。その過程で、プロカメラマンがスタジオで写真撮影する際に使う白いバックグラウンドの形に興味を持ち、これを空間に面白く適用できないかというところからデザインがスタートしました。
インスピレーション |
アイディアスケッチ(初段階) |
今回の一つ大きな課題である地下にどう自然光を落とし込むのかということと、換気の問題もどう解決するかというところを考慮した上で、大きなオープンスペースを取ることをまず第一に考えました。それから、今回のメインアイディアとして、床から天井にかけて曲線を用いることで、空間を広く見せることができ、曲線上に広がる光のリズムを体感できるということ。もちろんRの角度もその後計算し、写真撮影の際にも、この形をそのままバックグラウンドとして使えるようにしました。
平面図 |
WORKとLIVEの関係性の点では、横長上の建物の構造を生かし、プライベートなベッドルームとバスルーム以外の、ダイニングやキッチンといった共有スペースは、横方向に作業場と一体化させるかたちで全体のバランスとりました。そうすることで、互いにアクセスしやすいですし、せっかくこのWORK/LIVEの2つのスペースを同じ場所に組み込むなら、WORK VS LIVEというように仕分けるのではなく、SHARE VS PRIVATEという形で振り分けた方が2つが共有される意味があると考え間取りを決めました。
図解(WORK/LIVE) |
3D モデリング(WORK/LIVE) |
最後に、空間全体の壁と天井は白塗りのコンクリートで統一し、全体の調和を図ると同時に、クリーンなイメージで、1日を通して光の移ろいを感じられるそんな空間であって欲しいと意を込めて今回デザインしました。
大まかな要点だけではありますが、こんな感じでプロジェクトを進めていきました。
それからファイナルのプレゼンテーションでは他のクラスの先生方、建築家の方々やパーソンズの学部長などをお招きし、一人15分くらいで行われました。
プレゼンの様子 |
プレゼンテーションボードと模型 |
それでは次からはニューヨークでの生活の様子なども徐々にシェアしていきます。
ATK