さていつも私が在籍しているグラフィックデザイン学科の話を書いていますが、パーソンズといえばファッション!きっと読んでくれている人もファッション留学したい人も多いと思うので、今回はvantan経由でファッションデザイン学科に留学した2人に、話を聞いてみました。
左/増田さん
2011年大学(経営学部)卒業後、インターネット関連企業で営業をしながら2011-2012年vantan在籍。2012年秋にESLに入り、2014年秋からパーソンズAAS fashion design major在籍中。
右/山内さん
2011年大学(経営学部)卒業後、メーカーで営業を経験。2012-2013年vantan在籍。2013年夏にESLに入り、2014年秋からパーソンズAAS fashion design major在籍中。
−2セメ目終わりました。お疲れさまです。私は1セメ目より楽だったんだけど、どう?
増 そうだね。2セメ目は、どの課題がどれくらい時間がかかるかわかるようになったから、ある程度計画がたてれるようになったから楽になった感じがある。
山 やっぱり慣れてきて余裕がでてきたかな。
山内さんのファッションドローイング、上手〜!!
−何クレジット(単位)とってた?
増 1セメ目はインターンをしてたから12単位、2セメ目は15。次に8とって卒業予定。
山 僕は最初14単位、2セメ目が17。今夏の講習もとっていてそれが2単位、次の秋からはクラスは1個だけです。
−必修の授業ってどんなのがあるの?
山 コンストラクションっていう授業が1〜3まであって服作りの技術を広く学ぶかんじ(途中でメンズかウィメンズを選ぶ。ウィメンズのほうが主流だけど2人ともメンズを専攻している)。ソーイング、ドレーピング、パターンメイキング、ドローイングはそれぞれの技術。あとは、Photoshop、プロセスアンドスキルとか。マーケティング学科関連の授業も必須でとらなきゃいけないのがあります。…あとこの夏とっているポートフォリオも。ほとんどのクラスはスキルについてです。
−え!それはグラフィックとは大きく違うかも。グラフィックではデジタルレイアウトのクラスではスキルを学ぶけど、ほとんどの授業はクリティーク(先生が生徒の作品について講評)がメインで、授業中に作業したりスキルを学ぶことはあんまりない。もっと考え方とかプロセス重視。だから宿題が膨大。まあファッションは技術面が大きいもんね。
増 うん、とくにAASは短いから就職して使える技術を詰め込んでいる。セントマーチン(ロンドンのデザイン学校)とかはもっとコンセプチュアルなのかもしれないんだけど、今やっていることはスキル寄りかな。
増田さんが作ったシャツ・パンツ・ジャケット。
主にパソコンでデザインしている私にとってはゼロから手作業するというのはすごい作業量だなあと改めて感心。
−それは実際役立つよね!じゃあ作品のコンセプトとかテーマは自分で見つけるの?どういうものにインスピレーションを受けてるの?
増 僕は古い日本の写真。歴史オタクだから。特に明治時代の日本と西洋がミックスしたものが好きなんですよ。
−へー!すっごくおもしろい!!!
山 僕はライダーズとかロック。そこにイタリアンとかクラシックテイストも少し混ぜて新しいものがつくれたらなって。
−私の先生も、「何かグラフィックデザイン以外で夢中になれるものを持て」っていってたんだけど、やっぱり好きなものからインスピレーションって得られるもんね。
ところで生活のリズムはどんなんだった?
増 授業は月〜木の4日間だったけど、学校には毎日来てた。ファイナルの1ヶ月半前くらいからは毎日学校が閉まる(午前1時半)まで作業してたかな。授業が夕方とか夜の授業が多かったから、昼から動き始めて。
深夜までジャケットを制作していて疲れ果てている増田さん@5:00AM。ファイナル前約3週間は学校が24時間オープンになるので泊まりがけ。これがリアルなパーソンズ。
−同じく毎日来て閉まるまでいた笑。だから結構会ったよね。朝5時まで向いのパソコンで作業したし。私は全ての宿題に各6時間はかける計算でやってた。できないと10時間とかになっちゃうけど。
金土日は休みだったんなら、ファイナル以前は遊ぶ余裕はあった?
増 うん、できるだけ1日はそういう風にしてた。友達に会ったり。
山 僕も友達とショッピングにいったりですね。
−そういう息抜きは絶対大事。やりすぎると煮詰るから。
ところで来て1年以上(増田さんはもうすぐ2年)たつけど、英語に関してはどんなかんじ?私はまだまだだと感じることが多いんだけど。
増 それはね、体調次第、笑。正しい文法ですらすら話せるときもあれば、調子悪い時はぐちゃぐちゃになっちゃうときもある笑。
−それめっちゃわかる笑。先生がいっていることもすんなり入ってくる時もあれば、全然だめな時もあるし。でも2セメ目になってからは、だいぶわかるようになったかな。
山 やっぱ気持ちのゆとりですよね。
増 上達しているっていうか慣れてきたって感じな気がする。
−まだネイティブの子の早い会話はわかんないことも多いな。今でも何か英語習得に関することしている?
山 問題は単語な気がするんですよね。だからわかない単語は調べるとか。
増 勉強とは思わず、洋楽聞いたりネイティブとメールしたりすることかな。
−ふむふむ。2人は卒業したらどうする予定なの?
山 在学中からいくつかインターンの経験を積んで、そこからOPT(卒業後1年だけ就業ビザがもらえる)で興味ある仕事ができたらいいなと思っています。
増 うん。OPT使うし、その後もこっちで働きたいなと。こっちで実務経験を積んだ方がいいと思うんですよね。
−そうだね、こっちで働いてみたいよね!それは私たちみたいに一度社会人を経てから留学した人と、大学卒業してすぐに来た人との間で状況に差があると思うんだけど。さて、まとめに入るんだけど、NYの良さってどう思う?
増 僕はアメリカのカルチャーが元から好きで。スポーツ、映画、音楽とかエンタメ系は全部。だからすごく楽しい。いろんな人種・感性があふれてるからアイデアも湧く気がする。住み心地に関しては東京にはかなわないかもしれないけど笑。
山 多国籍だから刺激が多い。そこが1番。
−うん。世界中から人が集まってきているから、ここはクロスロードというか、いろんな人と出会えて、その出会いは一生の宝物のような気がする。私もそこが一番かな!
増田さん、山内さん、ありがとうございました。
やっぱり学科が違うと全然違う部分と、それでも同じ部分とがあっておもしろいです。
AASのコースはそれぞれの学科がすぐ仕事につけるように構成されていてすごくプラクティカルなんだなとあたらめて思いました。
次は自分の2セメ目の内容について詳しく書きます!